野菜と果物の栄養分の違いは?

野菜は苦手だけど、果物を多く食べているから大丈夫という訳には行かないようです。
野菜と果物に含まれている栄養分が異なるためで、健康のためには、どちらもバランス良く食べるようにしましょう。

野菜に多く含まれる栄養

野菜には、次のような栄養素が豊富に含まれています。

・食物繊維:セルロース、ヘミセルロース、ペクチンなど
・ビタミン類:ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEなど
・ミネラル類:カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛など
・アミノ酸:メチオニン、シスチン、ロイシン、アラニン、アスパラギン酸など
・β-カロテン:体内でビタミンAに変わる栄養素

果物に多く含まれる栄養

果物には、次のような栄養素が豊富に含まれています。

・糖質:果糖、ショ糖(砂糖)、ブドウ糖
・食物繊維:ペクチン、セルロース、ヘミセルロースなど
・ビタミン類:ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群など
・ミネラル類:カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンなど
・ポリフェノール類:アントシアニン、リコピン、エラグ酸、ルチンなど
・有機酸:クエン酸、リンゴ酸、酒石酸など

野菜と果物はバランスよく食べよう!

上記のように、野菜と果物にはどちらも食物繊維が含まれていますが、野菜のほうが多めで、ビタミンC以外のビタミン類も野菜のほうが多く含まれています。
また、鉄、カルシウムなどのミネラル類も果物より野菜のほうが多めに含まれています。

一方、果物にはブドウ糖や果糖などの糖質が多く含まれていて満腹感を感じやすくなっていますが、野菜には含まれていません。
また、ポリフェノール類や有機酸は、果物のほうに多く含まれています。

このように、野菜と果物は似ているようでも栄養分による違いがあることから、どちらか一方を食べていれば良いというわけではありません。

野菜は生で食べるほか、煮たり焼いたり、揚げたりとさまざまな食べ方が可能なので、毎食食べることを基本にしましょう。
また、果物は調理しなくてもすぐに食べられるものが殆どなので、1日1回以上は食べるようにしましょう。

健康維持や病気予防のためには、どちらか一方だけを食べるのではなく、バランス良く食べることが大切です。