生活習慣病の予防によもぎ茶を飲もう

雑草の一種であるよもぎは、キク科の多年草で草餅や草団子の原料になったり、並外れた生命力があることから古くから薬草としても用いられてきました。

よもぎの葉をお茶にした「よもぎ茶」には、身体を温める効果、血の巡りを良くする効果、デトックス効果などの他にもさまざまな健康効果が知られており、生活習慣病の予防にも役立つことがわかっています。

生活習慣病とは?

生活習慣病とは、不規則な食習慣、運動不足、喫煙、過度な飲酒、疲労やストレスの蓄積など、不適切な生活習慣が原因で発症する疾患の総称です。

具体的には、日本人の死因の上位を占める、がん・心臓病・脳卒中のほか、高血圧・脂質異常症・慢性腎臓病・糖尿病・肝硬変・骨粗しょう症などがあげられますが、多くは自覚症状のないまま進行していきます。

よもぎ茶の成分と生活習慣病予防効果

よもぎ茶の成分の中でも、注目されているのが強い抗がん作用があると言われる「アルテミシニン(artemisinin)」です。
アルテミシニンは、健康的な細胞を傷つけることなく、がん細胞だけを選択して死滅させる作用がある事をワシントン大学のヘンリー・ライ博士の研究チームが報告しています。

よもぎの葉の主成分は、クロロフィル(葉緑素)ですが、このクロロフィルにも、がんの細胞の発生を防ぐ働きがあるほか、血管内のコレステロールを吸着する働きがあるため、血中コレステロール値を下げ、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞などを予防する効果が期待できます。

また、利尿作用のあるカリウムも豊富に含まれているため、血圧を下げる助けになるほか、疲労感・脱力感を防ぐ働きもあります。

さらに、抗酸化作用や免疫力を高める効果があるとされるβカロテンや、血液の造血を促進しサラサラな血液を保ってくれるビタミンK、丈夫な骨や歯を作り、心臓や腎臓が正常に機能するために重要な役割を果たすカルシウムやリンも豊富に含まれています。