ただ腕を振るだけの簡単な体操で、色々な病気の予防と改善が期待できる!

健康のために何か運動をやろうと思っても、「きつかったり、しんどかったりして続かない」という方におすすめなのが「腕振り運動(スワイショウ)」です。

数分間、前後に腕を振るだけで、肩こり・首こり・冷え性の改善、ストレス解消、視力の改善、生活習慣病の予防と改善などの効果が期待できます。

腕振り運動で期待できる健康効果

腕振り運動(スワイショウ)は、慣れて来ると1日1000回ほどは軽くできるようになりますが、習慣化すると、次のような健康効果が期待できます。

肩こりや首こりの改善

腕振り運動を行うと、肩や首周りの筋肉がほぐれ血行が促進されるので、肩こりや首こりの改善につながります。
血行促進と同時に老廃物の排出も促進されるので、むくみの改善にも効果的です。

冷え性の改善

冷え性の原因は血行不良ですが、腕を規則正しく振る運動を行うことにより、血行が良くなり普段使わない筋肉も鍛えられます。
その結果、熱の産生が効率よく行われ、身体が温まって来て冷え性も改善に向かいます。

姿勢が良くなる

腕振り運動は、普段はあまり使わない筋肉を効率よく動かすことができます。
特に姿勢を保持するための「抗重力筋(背筋・臀筋・ハムストリングス)」が最も使われるので、姿勢が良くなります。

ストレスに強くなる

腕を振り続けるという単純な運動をリズミカルに行うと、「しあわせホルモン」と言われるセロトニンの分泌を促すとされています。
セロトニンには、自律神経の調子を整え、気分をポジティブにする作用があるため、ストレスにも強くなると言えます。

生活習慣病の予防や改善

腕振り運動は、全身の血流を促し自律神経が交感神経側から、リラックスした時の副交感神経側に変わってきます。
その結果、血管がゆるんで高血圧や高血糖の改善につながるほか、心臓疾患や脳疾患など生活習慣病の予防や改善が期待できます。

視力の改善

目を酷使すると、目の周囲の筋肉が緊張し、血流も悪くなって視力が落ちて来ますが、腕振り運動には、緊張した筋肉を緩める働きがあります。

また、気の流れが良くなり血流が促進されるため、視力の改善や「正常眼圧緑内障」などの目の病気の予防にもつながります。

 

一番簡単な腕振り運動(スワイショウ)のやり方

腕振り運動(スワイショウ)には、いくつかのやり方がありますが、一番簡単な方法をご紹介しますので、是非やってみてください。

(1)足を肩幅くらいに開いて立ちます。(両足はハの字ではなく平行にします)
(2)目は正面を向き、軽く背筋を伸ばして腕や肩の力を抜きます。
(3)両手のひらを内側にして、胸の高さまで上げてから両手を同時に後ろへ投げ出すように振ります。
(4)反動で両手が前に戻って来たら、軽く胸の高さまで上げます。

※(3)と(4)を、ひたすら繰り返します。
最初は、3分150回を1セットとして、1日に2~3回を目安に行ってみてください。
慣れて来たら、一回の回数を300回、500回、1000回と少しずつ増やして行きましょう。

※腕や肩に痛みがある方や、整形外科関連の治療を受けている方は、医師と相談の上、無理のない程度に行ってください。