免疫力を上げる睡眠のとり方

睡眠不足が続くと、体調を崩したり色々な病気にかかりやすくなりますが、それは免疫力の低下が原因のひとつとして考えられます。

寝ている間に免疫力の調整や強化が行われるためで、睡眠と免疫力の関係を知り適切な睡眠をとるようにすれば、免疫力をアップすることができます。

免疫力を上げるために必要な睡眠時間を確保する

睡眠時間が短いと風邪をひきやすくなったり、体調不良を起こしやすくなりますが、免疫力を上げるには、最低でも6時間半以上の睡眠時間が必要とされています。

さらに7時間から8時間の睡眠時間が取れれば、自律神経のバランスが整いやすく、免疫細胞の働きも活性化するため、免疫力アップにつながります。

寝る前の過ごし方に注意する

寝る前の過ごし方によっても、免疫力がアップするかどうかが左右されます。
特に寝る直前に食事をしてしまうと、睡眠中に胃や腸の消化活動が活発になるため、脳や身体を十分に休ませることができません。
食事はなるべく寝る3時間前までにすませるようにしましょう。

また、カフェインを含んだコーヒーや栄養ドリンクは覚醒作用があるため、寝る前に飲むと交感神経が優位になり脳や身体がなかなか睡眠状態に入れません。

寝る前にパソコンやスマートフォンの画面を見たり、ゲームをやったり、ショッキングなニュースを見たりすることも、交感神経が刺激され、眠りを妨げます。

寝る前は、身体や脳への刺激を避け、リラックスして過ごすことが、睡眠を充実させ免疫力アップにつながります。

最初のノンレム睡眠が重要

睡眠は、深い眠りの「ノンレム睡眠」と、浅い眠りの「レム睡眠」が、約90分の周期で一晩に3~5回繰り返されます。

眠りにつくと、最初は一気に深い眠りのノンレム睡眠に入りますが、この時に交感神経よりも副交感神経の働きが優位になり、呼吸や血圧が安定し、脳や身体をしっかりと休ませることができます。

その後、90分ほどたつと、徐々に眠りの浅いレム睡眠へと移行します。
レム睡眠の時には、目を閉じていても眼球が動き、夢を見るなど脳が活動していますが、この時に記憶の定着が行われます。

最も深い眠りが得られるのは最初のノンレム睡眠で、脳と身体を十分に休ませるとともに、自律神経のバランスが整いやすくなり、免疫力を高めることもできます。