長く続くストレスで免疫力を低下させないように注意しよう

私たちは、さまざまなストレスを抱えながら日常生活を送っていますが、長く続くストレスは免疫力を低下させ、病気にかかりやすくなるので注意しましょう。

ストレスに気付いたら早めに解消することが、自分の健康を守ることにつながります。

ストレスと免疫力の関係

免疫力とは、体内に侵入してきたウィルスや細菌などの病原体を撃退し、身体を守る力のことで、生まれながらに誰もが持っています。

しかし、精神的なストレスは免疫力を低下させる作用があるため、さまざまな病気にかかりやすくなります。

怒りや悲しみ、恐怖、不安など、精神面での強いストレスを感じると、交感神経が緊張して優位になりますが、同時に免疫細胞である白血球の働きを抑制してしまいます。

そのため、ストレスを抱えた状態が長く続くと、病原体と戦う力が弱くなり、風邪やその他の感染症にかかりやすくなります。

日常生活の中のストレスとは?

日常生活の中でのストレスは、意識しないと気付かないことがあります。

「残業が続いたことによる心身の疲労」「長期化している家庭内や職場内のトラブル」「生活苦」「健康不安」「将来への不安」など、いくつものストレスを抱えている人も少なくはありません。

特に新型コロナウィルスの蔓延による生活苦や将来への不安は、かなり大きなストレスとなります。また、台風や豪雨など自然災害により避難生活を余儀なくされている人も、大きなストレスを抱えています。

さらに若い世代では「就職の不安」「結婚・育児の不安」などがあり、高齢者では「介護の不安」や「老後の不安」などがあるため、それぞれに長期的なストレスとなる可能性があります。

ストレスを解消しよう

自分の中のストレスに気づいたら、少しずつでも解消するようにしましょう。

個人の力では、どうすることもできない問題も多くありますが、現状を打破するために相談機関を利用したり、知人に悩みを聞いてもらったりと、試行錯誤しているうちに解決の糸口が見えて来ることもあります。

また、無理をせずに時にはゆっくりと休みを取ったり、気分転換にどこかに出かけるということもストレス解消に役立ちます。

栄養バランスの良い食事をしっかり摂る、お風呂はゆったりと湯船につかる、睡眠時間をたっぷり取る、定期的に運動をして全身の血行を良くするなども、ストレス解消と免疫力アップにつながります。