冬になると顔がかゆいのは乾燥が原因かも・・・

毎年、冬になると顔がかゆくなる。気になってポリポリと掻いていると、今度はヒリヒリと痛くなってくる。

こんな症状は、乾燥が原因の可能性があります。

そして、このような顔のかゆみを抑えるには、肌の乾燥を防ぐのが先決です。

肌の乾燥とかゆみの関係

気温が低く空気が乾燥する冬は肌も乾燥するため、いろいろなトラブルが起こりやすい季節です。

皮膚の表面は、角質層や皮脂のバリア機能により守られていますが、乾燥により水分や脂分が失われてしまうためバリア機能が低下します。

すると、外部からのわずかな刺激にも敏感に反応し、皮膚の知覚神経の末端にヒスタミンなどの「かゆみ物質」が分泌されるようになります。

その結果、脳が「かゆみ」を感じるわけですが、ポリポリと掻くと「かゆみ物質」がさらに分泌されるようになり、我慢できずに掻いてしまうと、今度はヒリヒリと痛くなったり、肌荒れがひどくなります。

さらに、このまま花粉の季節に突入してしまうと、肌に付く花粉に反応してかゆみも肌荒れもひどくなってしまうという最悪の状況になります。

また、皮膚にある保湿成分は、年齢を重ねるとともに減少して行きます。若い頃は何でもなかったのに、60代、70代になってから冬になると顔のかゆみを感じるようになったという方も少なくありません。

肌の乾燥を防ぐことが顔のかゆみを防ぐ

空気が乾燥する季節になったら、肌の乾燥を防ぐようにすることが、顔のかゆみを防ぐことになります。

皮膚の表面は、「天然のクリーム」と言われる「皮脂」が、水分の蒸発を防いで潤いを保っています。ところがこの皮脂は、熱い湯で顔を洗ったり、洗浄力の強い石けんや洗顔料で顔を洗うと簡単に落ちてしまいます。

肌の乾燥を防ぐには、まずはこの皮脂を落とし過ぎないようにすることが大切です。

顔を洗う時は、ぬるま湯が水で、洗浄力の強くない石けんや洗顔料を使用するようにしましょう。さほど汚れていなければ、水洗顔だけでも十分です。

また、洗顔後や入浴後は、保湿効果のある化粧水やクリームなどをつけて肌の乾燥を防ぐようにしましょう。
特に、目の周りや口の周りなど皮膚の薄い部分は、乾燥しやすいので要注意です。