毎日の健康管理には体組成計が便利
毎日の健康管理には、自分の体が今どんな状態にあるのかを知る必要があります。太っているのか痩せているのか、筋肉はついているのかどうか、骨の状態はどうかなど、これを一度に測れるのが「体組成計」です。
体組成計は、体重計と同じように上に乗るだけで体を構成している要素についてのデータが表示されるようになっています。
体組成計で測れる項目
このところ体組成計は次々に技術革新が行われ、測れる項目も増えていますが、日々の健康管理には最低限次のような項目が測れるものを選びましょう。
体重
健康管理の基礎となるのが体重です。
体重は増減しやすく、増えすぎると生活習慣病の危険度が高まり、また急激に減少すると体のどこかに異変が生じた可能性があるので、しっかりとチェックしましょう。
体脂肪率
体脂肪率は、体内に蓄積された脂肪が体重に比べてどのくらいあるかといった割合を指すもので、痩せていても体脂肪率が高いということがあります。
また、体脂肪は生命活動の重要なエネルギー源となっているので、少な過ぎると健康維持に影響を及ぼしますが、多すぎると生活習慣病を招くなどの弊害があるので、適正な体脂肪率を保つ必要があります。
基礎代謝量
基礎代謝量とは、「呼吸をする、心臓を動かす、食べたものを消化する、体温を保つ」など、安静にしている時でも消費されるエネルギーのことです。
1日の総消費エネルギー量のうち、基礎代謝量が約70%を占めますが、脂肪が少なく筋肉量が多い人ほど基礎代謝量は高くなります。
そして基礎代謝量が高い人ほど、何もせずとも消費されるエネルギーが多くなるため、太りにくい傾向にあります。
BMI
BMI(ビー・エム・アイ)とは、「Body Mass Index」の略で世界共通の肥満度の指標です。
標準値が「22」で、18.5以上~25未満が標準範囲とされていますが、その範囲より大きすぎても小さすぎても病気にかかりやすくなるとされています。
BMIの値は、 BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)の計算式により算出されますが、体組成計ではすでに算出された値が表示されます。
筋肉量
筋肉量は、体内の筋肉組織の重さです。
筋肉は、立ったり座ったり、歩いたりという時に使われますが、呼吸したり、心臓を動かしたり、まばたきしたりといった、さまざまな生命活動にも使われています。
筋肉量は、何もしなければ加齢とともに減少して行き、体の老化を早めることにもなるので、定期的に体内の筋肉量をチェックし、適度な運動を取り入れて筋肉量を増やすようにしましょう。
骨量
骨量は、体を支える骨全体に含まれるミネラルなどの量を測定したもので、骨密度とは異なります。
しかし、骨量が減少すると骨密度にも影響を与え、骨粗しょう症を引き起こす要因にもなります。特に高齢者の骨量減少は、寝たきり状態につながることもあるので、注意が必要です。
カルシウムを多く含む食品を積極的に食べたり、適度な運動を継続するなどして、骨量を増やすようにしましょう。
体内年齢
体組成計の独自機能のひとつが、この体内年齢の表示です。
体内年齢は、基礎代謝量と測定した体組成データをもとに算出されたもので、測定した本人からすると意外な結果になることがあります。
実年齢よりも若い年齢が表示されると嬉しくなりますが、改善点がないわけではありません。また、実年齢より上の年齢が表示された場合は、がっかりせずに肥満体質を改善したり骨量や筋肉量を増やすように努力しましょう。