夏バテ回復には梅干しがおすすめ

気温が少しずつ下がって秋が近づく頃、体がずっしりと重くなぜか疲れていて、食欲もあまりない。このような症状が夏バテですが、夏バテ回復には梅干しがおすすめです。

梅干しに含まれる「クエン酸」には、疲労物質である乳酸を分解する働きがあるからです。また、唾液の分泌を増やして消化を助ける働きもあるので、夏バテで弱った胃腸も元気になります。

 

梅干しの夏バテ回復効果とは?

気温が高くなると、私たちの体は体温を下げるためにたくさんの汗を出します。その汗と一緒に水分やナトリウム、ミネラルなど体に必要な栄養素も排出され、体内のバランスが崩れてしまいます。

また、筋肉や血液中に疲労物質である乳酸が蓄積し、体力が消耗した結果、夏バテの症状としてあらわれます。

汗と一緒に失われるナトリウム(塩分)は、必須アミノ酸のひとつであり、神経伝達や筋肉を保つ働きがあるなど、体にとっては重要な成分です。

そのナトリウムを効率的に摂れるのが梅干しです。

また、梅干しには疲労物質である乳酸を分解する「クエン酸」が豊富に含まれています。そのため、夏バテによる疲労感も梅干しを食べ続けることによって、徐々に軽減してきます。

梅干しのクエン酸には、唾液の分泌を増やして消化を助ける働きもあるので、夏バテで弱った胃腸も元気になり、食欲も回復してきます。

さらに、梅干しのクエン酸は、新陳代謝を促進し体内の老廃物を排出する働きがあるので、疲労回復のほか肩こりや腰痛の緩和、むくみの解消、老化防止などの効果も期待できます。

ナトリウムやクエン酸のほか、梅干しにはタンパク質、カルシウム、カリウム、リン、鉄などのミネラル類、ビタミンA、B1、B2、Cなども含まれているので、夏バテで体力が落ちている場合の栄養補給としても最適です。

 

梅干しは1日に何個食べたら良いか

梅干しを食べる時に気になるのは、塩分の量です。
夏バテ回復に良いからといって、1日に何個もの梅干しを無制限に食べ続けると、むくみなどの症状が出て健康を害します。

厚生労働省が推奨している1日の塩分摂取量は、成人男性で9.0g未満、成人女性で7.5g未満となっていますが、通常の梅干しの塩分含有量は1個あたり2~5gなので、1日1~2個が目安となります。

現在スーパーなどで販売されている「塩分ひかえめの調味梅干し」の塩分含有量は1個あたり1~2gくらいなので、梅干しだけなら1日3個まで食べられます。

梅干しの大きさにもよりますが、塩分が気になる方は、「1日1個」がおすすめです。