体温が低いと免疫力も低く病気になりやすい?

健康な人の平熱は36.5度~37.1度ですが、近年では36度以下の「低体温」の人が増えています。

低体温でも健康上何の問題もないという人もいますが、一般に体温が低いと免疫力も低くなり、さまざまな病気にかかりやすくなると言えます。

平均体温が1℃下がると免疫力は約37%下がり、1℃上がると免疫力は約60%活性化すると言われているように、平熱が高めのほうが全身の血行が促進され、代謝活動が活発化して免疫力が上がります。

具合の悪い時でない限り体温を測る機会がないという方は、ぜひ平熱を測っておきましょう。

低体温の人が増えているのはなぜ?

乗り物や便利な生活家電の普及によって、現代人の多くは運動不足に陥っていると考えられます。

体を動かさなければ、次第に筋肉量が減少してしまいます。体内で熱を生み出している筋肉が減少すれば、体温や基礎代謝も下がります。

この運動不足が低体温の大きな原因となっていますが、他にもストレスや寝不足、不規則な食生活などの影響も少なくはありません。

また、エアコンの普及は汗をかきにくい環境を作り、体温をコントロールする発汗中枢の働きが不十分になってしまうのも低体温の一因と考えられています。

体温が低いと免疫力も低くなる

免疫力は免疫細胞という特殊な細胞の働きによって成り立っていますが、この免疫細胞とは血液中に含まれる白血球のことを指します。

全身を流れる血液の中に存在する免疫細胞(白血球)は、身体の隅々まで行き渡り、色々な病気から体を守っています。

しかし、体温が下がると血流が悪くなるため、免疫力も低下し体内にウィルスや細菌などの異物を発見しても、すばやく攻撃したり、駆除したりということができなくなります。

そのため、体温が低いと免疫力も低くなり、色々な病気にかかりやすくなります。

まずは平熱を測ってみて36度以下の場合は、少しでも体温を上げる工夫をしてみましょう。