肩甲骨のゴリゴリ音の原因と、解消するための簡単ストレッチ

背中の上のほうにある、左右の三角形の骨が肩甲骨ですが、この骨がゴリゴリとかコリコリと音がすることがあります。

このゴリゴリ音を放置しておくと、五十肩や偏頭痛、倦怠感などを引き起こすことがあるので、気付いたら早めに解消するようにしましょう。

肩をぐるぐる廻すと肩甲骨がゴリゴリと音がするのはなぜ？

肩のストレッチをしようとして、腕と一緒にぐるぐる廻すと肩甲骨のあたりがゴリゴリとかコリコリと音がすることがありますが、その原因としては次のようなことが考えられます。

長時間のデスク作業などで肩こりが悪化すると、肩甲骨と肋骨に間にある「肩甲下筋（けんこうかきん）」という筋肉がこわばって次第に硬くなります。

さらに肩こりが慢性化すると、肩甲下筋が硬直化して痛みが出ることもあります。

このような状態で肩をぐるぐる廻すと、肩甲骨や肋骨が当たってゴリゴリとした音が出ると考えられています。

猫背や前かがみの姿勢が多い場合、肩甲骨が正しい位置からずれてしまい、ゆがんでしまうことがあります。
そうすると肩を廻したときに、周囲の関節とこすれあってゴリゴリと音が出ると考えられています。

この肩甲骨のゆがみをそのまま放置しておくと、徐々に首や頭のほうまで影響が広がり、首痛、頭痛、倦怠感などの症状が出ることがあるので、要注意です。

肩甲骨の健康を保ち、ゴリゴリを解消するエクササイズはたくさんあります。
その中でも、いつでもどこでもできる簡単なストレッチをご紹介しますので、やってみてください。

（１）ゆっくりと息を吸いながら両肩を上にあげ、できるだけ耳のほうに近づけます。
（２）次に、息を吐きながら肩を元の位置に戻します。
（３）さらに息を吐きながら両肩を下に下げて行きます。
（４）最後の息を吸いながら肩を元の位置に戻します。

（１）から（４）を繰り返すことにより、肩甲骨が上下に開閉されて、肩甲下筋のこわばりが取れてきます。
（このほかにも、ユーチューブなどではたくさんの肩甲骨エクササイズが紹介されています。）