毎日の食事で少しずつ免疫力を上げて行こう!
体の中に備わっている色々な病気と闘う力。それが免疫力ですが、毎日の食事に留意することにより、その力を高めることができます。
炭水化物、タンパク質、脂質の3大栄養素が含まれた食品をしっかり摂った上で、次に挙げる「免疫力を高める7種の食品」を意識して食べるようにしてみてください。
免疫力を高める7種の食品
免疫力をアップする食品としては、次のようなものが挙げられます。
●玄米
白米よりも玄米のほうが健康には良いとよく言われますが、玄米にはタンパク質のほか、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素が白米よりも多く含まれているからです。
さらに免疫ビタミンと呼ばれる「LPS(リポポリサッカライド)」も多く含まれています。
LPSは、体内の免疫細胞(マクロファージ)を活性化させるので、さまざまな病気やウィルスに負けない体作りに役立ちます。
また、LPSには全身の血流を良くしたり、ガン細胞の増殖を抑制する働きがあることも知られています。
●果物類
りんごやみかん、柿、バナナ、いちご、梨、キウイフルーツ、ぶどうなど、旬の果物類にはビタミンやミネラル、食物繊維類が豊富に含まれているため、体調を整え免疫力をアップさせる働きがあります。
毎日の朝食に新鮮な果物を食べるだけでも、色々な病気を予防したり、若々しさを保つアンチエイジング効果も期待できます。
葉物野菜と一緒にジュースにして飲むようにすれば、さらに効果的です。
●緑黄色野菜
美容と健康に欠かせない緑黄色野菜は、免疫力の強化にも大いに役立ちます。
緑黄色野菜には、各種ビタミンのほか、鉄、カリウム、カルシウムなどのミネラル成分が豊富に含まれているため、体調を整えて自然治癒力を高めることができます。
小松菜、ほうれん草、レタス、春菊、ニラ、かぼちゃ、ピーマン、ニンジン、三つ葉、トマトなど、旬の野菜を毎日数種類ずつでも食べるようにすると、免疫力もアップします。
●根菜類
身体を温める作用がある根菜類は、腸内環境を整え免疫力を強化する働きがある食物繊維を多く含んでいます。
さらに、ニンジンやゴボウなどの皮の部分には免疫ビタミンと呼ばれる「LPS(リポポリサッカライド)」が多く含まれています。
LPSには、全身の血行を良くし、風邪などのウィルスに対する抵抗力を高めたり、ガン細胞の増殖を抑制するなどの働きがあります。
ニンジンやゴボウのほか、レンコン、大根、サトイモ、さつまいもなどの根菜類は、緑黄色野菜と共に毎日食べるようにしましょう。
●きのこ類
シイタケ、シメジ、えのき、マイタケなどのキノコ類には、ビタミン、ミネラルのほか食物繊維が豊富に含まれています。
特にきのこ類の食物繊維に含まれる「βグルカン」という成分は、胃で消化吸収されずに腸の免疫細胞に直接作用します。
そのため腸内環境が良くなり、便秘解消のほか全身の免疫力を高め、ガンやさまざまな病気の予防につながります。
●海藻類
昆布、ひじき、めかぶ、ワカメなどの海藻類には、免疫力を高める効果のあるフコイダンやアルギン酸という植物繊維が豊富に含まれています。
フコイダンは、ガン細胞の増殖を抑える働きがある事でも知られていますが、海藻類にはマグネシウムや亜鉛などのミネラルも多く含まれているため、毎日食べることにより色々な病気に対する抵抗力を高めておくことができます。
さらに、めかぶやワカメには、免疫ビタミンと呼ばれる「LPS(リポポリサッカライド)」も含まれています。
●発酵食品
味噌、納豆、ヨーグルト、チーズ、キムチ、ぬか漬けなどの発酵食品には、乳酸菌が豊富に含まれていますが、この乳酸菌には、善玉菌を増やして腸内環境を整え、免疫力を高める働きがあります。
さらに血圧の上昇を抑制したり、コレステロール値を下げる働きもあるため、健康長寿の食べ物として世界中で重宝されてきました。
発酵食品は、毎日少しずつでも食べることにより、さまざまな病気を予防することができます。