免疫力はどこにあるか・免疫力の正体は?

身体をさまざまな病気から守っている免疫力は、いったい体内のどこにあるのでしょうか?
実は免疫力は免疫細胞という特殊な細胞の働きによって成り立っています。そして、この免疫細胞とは血液中に含まれる白血球のことを指します。全身を流れる血液の中に存在する免疫細胞は、身体の隅々まで行き渡り、あらゆる病気から生体を守っています。

 

免疫細胞の種類とそれぞれの役割

免疫細胞には次のような種類があり、それぞれの役割を果たしながら異物と戦い、連携を組んで身体を守っています。

 

●樹状細胞(じゅじょうさいぼう)
樹状細胞は、外敵が現れたときに、その情報をキャッチして他の免疫細胞に情報を伝える役割があります。外気と接触する鼻腔、皮膚、腸管、肺、胃、などに存在し、樹木の枝のような突起を伸ばして異物の情報を収集します。
さらに、リンパ球のB細胞やT細胞を活性化させ、攻撃しやすくします。

 

●リンパ球(T細胞・B細胞・NK細胞)
白血球のうち、約35%を占めるリンパ球は、免疫システムの中心的な役割を果たしています。
T細胞には、樹状細胞から異物の情報を受け取ってほかの細胞に指令を出す「ヘルパーT細胞」、異物を排除する「キラーT細胞」、キラーT細胞が正常な細胞まで攻撃しないように調整する「制御性T細胞」の3種類があります。
B細胞は、樹状細胞やヘルパーT細胞の指令によって抗体を作り、その抗体によって異物を攻撃・破壊します。
また、「生まれながらの殺し屋」という意味のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)は、ウィルスに感染した細胞やガン細胞を見つけると、他からの指令を受けず単独ですばやく攻撃し、撃退します。

 

●マクロファージ(大食い細胞)
「大食い細胞」または「貪食細胞」とも呼ばれるマクロファージは、白血球の中に約5%しか存在しませんが、身体の中に侵入してきた異物や他の免疫細胞が処理し切れなかった異物など、なんでも自分の体に中に取り込んで食べて退治してしまうという頼もしい免疫細胞です。
マクロファージは、敵が多ければ多いほどどんどん増殖して、次々と捕食処理していきます。

 

●顆粒球(好中球・好塩基球・好酸球)
白血球のうちの約60%を占める顆粒球は、常に体内を巡回し、細菌やウィルスなどの異物が侵入すると、それらと戦って退治する免疫細胞です。
顆粒球は、外敵に対する貪食作用や殺菌能力が強い「好中球」、細菌より大きな花粉や寄生虫などに対して免疫機能を発揮する「好酸球」、アレルギー症状の原因となる活性物質を持ち、炎症反応などに関係する「好塩基球」の3種類があります。

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