老化防止のために、コラーゲンを積極的に摂ろう

私たちの身体は、約60兆個の細胞より成り立っていますが、皮膚や骨、内臓、血管など、どこをとってもコラーゲンが存在し、細胞と細胞をつないでいます。

身体のあらゆる機能を正常に保ち、老化を防止するためには、重要なタンパク質であるコラーゲンを積極的に摂る必要があります。

コラーゲンの重要な働き

皮膚に存在するコラーゲンは、肌の水分と弾力を保つ働きをしています。そのため、皮膚のコラーゲンが十分にあると、みずみずしくハリのある肌になります。

20歳をピークに皮膚のコラーゲンは徐々に減少して行き、やがてシワやたるみといった現象が現れますが、内側からコラーゲンを補給することにより、このような老化現象をゆるやかにすることができます。

骨に存在するコラーゲンは、骨粗しょう症を予防する働きをしています。骨を強化するには、カルシウムとビタミンDが必要ですが、それだけでは十分ではありません。

毎日、牛乳などを飲んでカルシウムを補給しても、細胞と細胞をつなぐコラーゲンがなければ、骨はもろくなるばかりです。

骨がスカスカになってしまう骨粗しょう症を予防するには、カルシウムとビタミンDのほかにコラーゲンが必要なのです。

また、膝やひじなどの関節に存在する軟骨は、クッションの役割を果たしていますが、軟骨の約50%をコラーゲンが占めています。

この部分のコラーゲンが老化したり、減少したりすると、軟骨が磨耗し骨同士がぶつかりあって痛みを感じるようになります。

そのほか、血管にあるコラーゲンは血管を強くしなやかに保ち、臓器にあるコラーゲンは各々の臓器が正常に動くよう、支える働きをしています。

 

コラーゲンは加齢とともに減少する

アンチエイジングに欠かせないコラーゲンは、残念ながら加齢とともに減少してしまいます。

コラーゲンは体内で生成されますが、体内に存在するコラーゲンの量は、20歳をピークに40代では20歳の頃の半分以下に、50代では3割程度まで減少してしまいます。

また、コラーゲンは量が減少するばかりでなく、新陳代謝の低下とともにコラーゲン自体も老化します。

すると、古いコラーゲンが体内に蓄積されて行き、肌の老化やその他のさまざまな老化現象を引き起こします。

このようなことを防ぐためにも、食事からコラーゲンを積極的に摂り、運動などをして新陳代謝を活発にする必要があります。

なお、体内でコラーゲンが生成されるためには、ビタミンCが必要なので、食事やサプリメントでコラーゲンを摂る場合は、ビタミンCを一緒に摂るようにしましょう。